寄る辺
言葉、それが芸術か否かはさておき、残すタイミングというものが存在するように思えます。その齢、季節、出会い、別れ、心境変化、それを成熟と呼ぶべきか、はたまた退行なのかはわかりませんが人生のある一定の期間にしか書けないものは間違いなく在ります。その中でとりわけ「遺書」というものは果たして今際の際に書くものなのか、それが然るべきタイミングなのかと悶々としておりました。私の人生はとっくに私の手を離れていて、創作に魅せられたといえば聞こえが良いですが、その大きさ故に輪郭を捉えることすら難しい概念に先導してもらわないと足が先へ進まないのです。遺書を残すには、既に本人の意識が希薄すぎます。ただ、その先導によって刻まれる足跡は紛れもなく人間の足の形をしています。踏んだ本人の意思が靴底の形に反映されないように、私がそれをどういう気持ちで踏もうが人の足跡です。誇れるものが多くない自身の人生に、唯一、他人に何かを与える可能性をもっている楽曲、ひいては詞たち。それをこの「遺書」という場所へ羅列することで、決して少なくはない人数に自分の生き様をいち人間として覚えておいてもらえる気がするのです。
文章◉澤田 空海理
装画◉田雜芳一
WORKS
さっか
- PLAYLIST
澤田空海理が作家として参加した楽曲をまとめたプレイリストです。
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2025
- 少女のすゝめ / 岡咲美保(作曲/編曲)
- 薫習 / LIVE UNION(作詞/作曲/編曲)
2024
- あなたじゃなくても feat.澤田 空海理 / ナナヲアカリ(共作詞/作曲/編曲)
- 希望の名前 / 家入レオ×麻倉もも(共作詞/作曲/編曲)
- 文学少女の歌集Ⅲ -文学少女と夜明けのバス停- / 堀江由衣 より「夜明けのバス停」(作詞)
- NEGAI / 當山みれい より「願い〜あの頃の君へ〜(feat.澤田 空海理)」(編曲)
- 小心旅行 / 大神ミオ(作詞/作曲/編曲)
2023
- astro / Blue Journey (作詞/作曲/編曲) - Ember / haju:harmonics より 「ビスポーク」「≒」(作詞/作曲/編曲)
2022
- sugar spot / 當山みれい (作詞/作曲)
- アルバム / 森七菜 より 「ロバとギターときみとぼく」(作曲/編曲)
- 陽傘 / ナナヲアカリ (作詞/作曲/編曲)
- 二度目の花火 / ナナヲアカリ(作詞)
- 邂逅少女 / 三月のパンタシア より 「あのね」(共作詞/作曲/編曲)
2021
- 五等分の花嫁∬ キャラクターソング・ミニアルバム / 中野三玖(CV:伊藤美来) より
「君が好き ~Thrree Feelings~」(作曲/編曲)
2020
- ニュアンス / いゔどっと より 「赤色と水色」(作詞/作曲/編曲)
2019
- DAMELEON / ナナヲアカリ より 「イエスマンイズデッド」(編曲) 「たぶん、嘘だね。」(作詞)
- 話がある / 足立佳奈(作詞/作曲/編曲)
2018
- 「Goose house Phrase #17 Flight」/ Goose house より 「無邪気な冒険心」(編曲)




